キヒヌ島の伝統文化がユネスコ無形文化遺産に
ユニークなキヒヌ文化は、ペルノ地方の沿岸の島々であるキヒヌ島と近くのマニヤ (Manija) 島に600年以上続いています。2003年にユネスコ無形文化遺産に登録されたキヒヌ島の文化空間は、伝統文化や美しい自然、そして優しい人々でありますので、どの人の興味も引きます。キヒヌ島は昔から船員、漁師やアザラシの狩猟家が住んでいた島です。数百年にわたり、キヒヌ出身の男性は仕事で長い時間を海で過ごしていたので、島にある家のことは全て女性に任せていたのです。ですから、キヒヌ島の女性たちは、島の独特な工芸術、ダンス、ゲームや音楽などの伝統を守り、次世代に伝わってきました。現代、キヒヌ島に住んでいる人々の生活スタイルは少しずつ変わってきましたが、先世代の知恵に従って暮らすことがまだまだ多いようです。伝統文化のいくつかの民族祝祭や習慣は昔のままで、今まで変わっていません。その中で、 3日間渡って行う結婚式だけでなく、「聖ヨハネの日」や「マルディの日」や「カドリの日」などの民族カレンダーの多くのお祝いや祭りがあります。エストニアの本土から離れた島ですから、キヒヌの独特な文化や数世紀にわたる伝統は現代に伝わり、今も生き生きしています。キヒヌ島の文化空間がユネスコ無形文化遺産に認められたからには、キヒヌの島民はその古い伝統を守っていく責任を持っています。