キヒヌ女性のワークショップ
今のキヒヌの女性は自分の多様なスキルを喜んで島のゲストに教えてあげます
エリー・カルヤム(Elly Karjam)さんの家では、口紅やアイスクリームの作り方、トロイというキヒヌ男性のセーターの編み方や紐の編み方など、さまざまなワークショップに参加できます。
エリーさんの所では、ココアとマンゴーの精油や蜜ろうなどの天然脂肪を加えた口紅が作れます。出来上がるのには約1時間かかりますので、ワークショップの参加者は自製の口紅を持ち帰ることができます。
エリーさんは季節の実などを入れて天然材料を使ってアイスクリームを作ります。アイスクリーム作りは約2時間かかりますので、アイスクリームがメーカーの中で出来上がる間、興味がある方は紐の編み方を学ぶことができます。7種類の紐が編めますので、その編み方よりもむしろもっと難しいなのはどんな紐を作るのかという決意ではないでしょうか。
エリーさんはキヒヌ島だけではなく、注文したらワークショップを本土にも喜んで行います。例えば、アイスクリームメーカーなどを持ち込んで子供の誕生日パーティーに甘いものを作って子供たちを喜ばせたこともあります。
100枚のトロイを編んだエリーさんは、トロイの編み方をキヒヌ島にも本土にも教えたことがあります。教える時の指導は個人向けで教え子にとって非常に柔軟性があります。トロイが編み上がるまでに教え子のペースに合わせ、助けが必要となったら相談しに来てくれます。
アンニカ・アンヌック(Annika Annuk)さんは、伝統的なキヒヌ手工芸品の作り方とパンの焼き方という2つのワークショップを行なっています。
手工芸品のワークショップでは、チンツのブラウスの縫い方、手袋と靴下の編み方、そして腿の紐の編み方という4つの伝統的技術を学ぶことができます。キヒヌの工芸品は今本土にも流行していますので、アンニカさんは注文すれば本土にもワークショップを開催してくれます。
黒パンと白パンを焼くワークショップはペルディヤーグ(Pärdi-Jaagu)農場と呼ばれるアンニカさんの自宅で開催します。キヒヌパンを作るのはかなり長いプロセスであり、通常だと数日間はかかります。しかし、ゲストは普通その全てのプロセスを観察する暇がないので、パンの酵母の発酵などのパンを作る準備が予めしてあります。そして、ワークショップの参加者が着いたら、いくつかの種類のパン作りプロセスに自分で手を加える体験ができるし、最後にオーブンから出した熱いパンを食べることもできます。
インストラクターがワークショップの準備がうまくできるように、前もってご予約が必要となっています。